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執筆者の写真深沼悠花

多摩川総車氏の東急5080系をメトロPI化する

ここでは、多摩川総車氏が「BVE2・4」向けに公開している「東急目黒線」のデータにおいて、セットで公開されている「東急5080系」を「メトロ総合PI」に改造する方法について示す。

【目的】

架空鉄道での運用を想定し、メトロ総合PI対応データ向けに改造する。

【前提条件】

・コンバーターでBVE5に変換しておきましょう。ここ大事

・一部改造が甘い点がありますが、ご容赦ください。

・この改造を行うと、もとの目黒線データではTASCが動作しなくなります。元のデータも残しておきましょう。


①「ATS.dll」を差し替える

メトロ総合PIのdllに差し替えましょう。デフォルトでは「TASCPI」となっています。

TASCPIとメトロ総合PIでは、基本動作に大きな違いはありません。

しかし、地上子のインデックス割り振りが違うため、前方予告が点灯しません。


そこで、メトロ総合PIのdllに差し替え、正しく読み取るようにします。


②atsインデックスの変更

先に簡単な改変で済むものから。

ブレーキ指令器の部分です。

panel2.cfgをメモ帳で開きます。

開いたら、「ats68」を検索します。

見つけたら、これを「ats51」に差し替えます。


③CCTVモニタの削除

CCTV(ワンマン運転用の車外確認器)の点灯時画像を指定している部分を削除します。

panel2.cfg内を「cctv」で検索し、点灯時の画像が指定されている部分をすべて削除します。

メトロ総合PIとは画像の指定方法が違っているため、これを削除しないと常にCCTVが点灯してしまいます。

点灯させたい場合は自分で考えてください。


④前方予告の鳴動化およびORP透過不良改造

sound.cfgを開き、一番下の「46 = 」の部分を探してください。

46 = に続いて指定されているのが前方予告の「ピーッ、ピーッ」という音のファイルです。

メトロ総合PIでは、ATC前方予告の音声のATSインデックスは「4」です。

なので、46を4に書き換えます。

sound.cfgはあとでもう一回いじるので開いたままにしておいてください。


続いて、ORPの部分を点灯化します。

panel2.cfg内を「p.bmp」で検索してください。

一つ上のファイルの定義から「TransparentColor = #0000ff」をコピーし、

Locationの下にペーストしてください。

ORPの部分は触らなくてもよかったのですが、ORPの動作を示す部分の画像を

透過する色が指定されていないので、この改造が必要になります。


⑤atsインデックスの変更で削除された部分とメトロPI化で必要なくなった部分の削除

panel2.cfg内を「ats171」で検索します。

続いて、ats171を定義している部分をすべて削除します。

ats171は回生失効を定義していたのですが、メトロ総合PIではアップデートにより削除されたため、常時点灯状態になってしまいます。なので。この部分を削除しましょう。


続いて、panel2.cfg内を「syudou」で検索し、ats72を定義している部分すべて削除します。こちらは「手動」という札の定義なのですが、メトロ総合PI化で必要なくなったと判断した場合は削除してください。


⑤多摩川総車氏の東急5000系をダウンロード

ここからは5080系データに同梱されていないデータが必要になるため、

同じく多摩川総車氏の東急5000系データから引用します。

必要なファイルは「d3d\needle_km_red.bmp」と「leave.wav」です。

双方とも5000系と同じフォルダに入れてください。

leave.wavは5080系にも同梱されていますが、

5080系データでは側扉ロック音なのに対し、5000系データでは発車時の車掌ブザーになっています。

すべてにおいてワンマン運転を想定している場合は省略しても構いません。


⑥該当部分の改変

まずは「d3d\needle_km_red.bmp」、営団ATCにおいてORPの速度を表示する部分です。

東急5000系のpanel2.cfgを開き、「ats135」を検索します。

見つけたら、ats135の定義に必要な部分すべてをコピーします。

5080系のpanel2.cfgに戻り、適当な場所にペーストします。

続けて、5080系のpanel2.cfg内を「needle_km」で検索します。

このままでは速度針の中心座標が東急5000系と同じになってしまうため、合わせる必要があります。

「needle_km」は速度計の黒の針、速度を表示するものです。この針と中心座標を同じにすればよいのです。

Origin = 16, 356 の部分をコピーし、先ほどペーストした「ats135」の定義のうち、

Origin の部分を選択し、ペーストして座標を差し替えます。


次は「leave.wav」の部分を改造します。

先述した④と同じ[ats]の部分に、車掌ブザーを追加します。

31 = leave.wav と定義してください。

メトロ総合PIでは、車掌ブザーのATSインデックスは31です。

改変作業はこれで完了です。保存して閉じて結構です。


⑦必要なcfgファイルの作成

メモ帳を開き、「11」と入力し、「すべてのファイル」にして「Key.cfg」という名前で保存。

もう一度メモ帳を開き、こんどは 1・2・3 いずれかの数字をひとつ入力し、「すべてのファイル」にして「Brake.cfg」という名前で保存。

数字が大きいほど回生失効しやすくなります。




改造作業はこれで以上です。うろ覚えで書いてるので、間違いがあるかもしれません。

そのときはTwitterDMで指摘していただいて結構です。お疲れ様でした。

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